このページについて
本編は、出版を申し込み、本が出たことを一度知らせるところまでです。そのあとのことは、人によって違い、結果も約束できません。ここでは、私が自分の本に書いたことのうち、1冊目を出したあとに知っておくと慌てずに済むと思うことだけを選びました。売れ行きを伸ばす方法の話ではありません。
もとにしたのは、『ChatGPTを使って7日でKindle出版!』(リライト版)の2-6と第5章、『Claudeを使って1日でKindle出版!!』(2026年4月ごろ)の第1章、第2章、第5章、『Kindle出版 5ヶ月で月15万の印税を作った方法』(2025年10月ごろの記述を含む)の7-2とtips集です。同じテーマでも、本によって書いていることが違う場合は、そのまま並べました。
読まなくても、本編の完了には関係しません。
出版直後に気をつけること
出版した日、ありがたいことに、Xでたくさんコメントをいただきました。うれしくて、すぐに返信しまくっていたら、ロボットのような動きだと見なされたのか、一定期間、ほかの人から私の投稿が見られなくなったことがあります(5ヶ月の本のtips)。何件を何分で返したことが原因なのかは、私にも分かりません。そのため、対策としては、短い時間に返信を集中させず、少し間隔を空けるのが無難だと思っています。
また、KDPへ登録した直後に、修正を求めるメールが届くことがあります。期日が書いてあると焦りますが、まず内容をよく読みます。分からない点は、KDPのサポートと丁寧にやり取りして、指摘された箇所を一つずつ確認します。必ず解決するとは言い切れませんが、慌てて自己判断するより、公式の案内に沿って対応するほうが安全です。
初日に反応がなくても、失敗とは限りません
販売ページが整っても、初日に大きな反応がないことは、よくあります。本が見つかるまでには時間がかかることがあり、結果はテーマや届け方によって変わります。反応が少ないだけで、内容が悪いと決めつける必要はありません。まだ見つけられていないのか、表紙で内容が伝わっていないのか、テーマを求める人が少ないのかは、分けて考えます(7日の本)。
1〜2か月たってから、読み直します
出版してから1〜2か月たったら、自分の出した本を読み直して、必要なところを直すことをおすすめします。出版のときには何度も確認したつもりでも、時間をおいて読むと、文章のおかしなところ、段落のずれ、内容のつじつまの合わないところが見つかることがあります。出版直後は興奮していて、自分の文章を客観的に見られないからです(5ヶ月の本)。
直すときは、一度にすべてを変えないで、問題と目的を一つ決めます。誤字や事実の誤りは、優先して直します。制度、料金、サービスの画面のように、時間とともに変わる情報は、確認した日を意識しておきます。本文を大きく直すなら、目次、紹介文、表紙の約束がずれていないかも見直します(7日の本)。
KDPの公式ヘルプでは、出版後の本文や表紙の差し替えは、本棚から「コンテンツを編集」を選んで、新しい原稿や表紙をアップロードし、プレビューで確認してから出版する、と案内されています。更新した本は、あらためて審査され、反映は72時間以内が目安です。ページ数が10%を超えて変わる大きな変更や、新しい章の追加は、新しい版(新しい本)として出す必要があります(2026年10月9日確認。本の更新(KDPヘルプ・公式))。
反応が少ない日が続くとき
1日の本で、私は「月3万円の壁」と呼んでいる時期のことを書きました。1冊目を出して、数百円や数千円の印税が入ると、うれしいものです。でも、そこからなかなか伸びない。テーマが悪かったのか、文章が下手だったのか、表紙がだめだったのか、いろいろ考えます。そんなときにSNSで「1冊目で月10万円稼ぎました!」のような投稿が流れてくると、焦ってしまいます。
そんなときは、ちょっと立ち止まってみます。その人は、もともとフォロワーが多い人ではなかったか。講座を持っていなかったか。誰かの拡散力を借りていなかったか。完全に無名で、独学で、1冊目から月10万円を超える人は、少なくとも私は見たことがありません、と書きました。もちろん、これは私の見方です。
そのうえで、私が勧めているのは、想定と実績の差を、学ぶ出発点にすることです。たとえば「この本からは、月5,000円くらいの印税を受け取れるだろう」と思って出したのに、実際は500円だった。この差はなぜ生まれたのかを考えます。原因の候補は、テーマ、タイトル、表紙、紹介文、出す時期、カテゴリー、キーワード、価格など、いくらでもあります。全部を一度に調べるのは無理なので、「今回はここを見る」と、仮説を1つか2つに絞ります。
そして、その問いを持った状態で、ほかの人の本を読んでみます。「自分の本は目次で離脱されている気がする」と思ったなら、売れている人の本の目次を見る。すると、目次に数字を入れている、章のタイトルに疑問形を使っている、といった具体的な気づきが得られます。なんとなくたくさん読むのではなく、問いを持って読む。それだけで、ただの読書が、学びに変わります。
当時の私が考えていたこと
ここからは、1日の本を書いたころ(2026年4月ごろ)の私の考えです。正解ではなく、私の仮説として読んでください。
価格については、無名のうちは、1冊で稼ぐより、まず100人に知ってもらうほうに価値があるのではないかと考えて、当時は最安値の99円にしていました。99円のときのロイヤリティは35%です。一度だけ390円に戻したことがありますが、販売数は減り、印税率は上がって、トータルの収益はあまり変わりませんでした。価格の範囲と、70%にはKDPセレクトへの登録が必要なことは、本編の5-4に公式の情報をまとめています。ここは、位置づけを考える材料として読んでください。
Kindleとnoteなど、複数の場所で発信する人への考えは、時期によって違います。1日の本では、まず一つの場所に絞って、自分で決めた目標まで育てたほうがよい、と書きました。あれもこれも手を出して、どれも中途半端になるのが、いちばん疲れて、得るものが少ないと思ったからです。一方、5ヶ月の本では、XとnoteのどちらもKindle本の紹介に使うことを勧めていました。ただし、SNSを触っている時間が、執筆の時間より長くならないように、とも書いています。印税を増やしたいのか、フォロワーを増やしたいのか、目的をぶらさないことが大事です。
冊数については、1日の本で、量を出すこと自体ではなく、量を出すと「学ぶ回数」が増えることが大事だと書きました。私は、10冊を超えたくらいから、ようやく見えてきたことが増えました。1冊目から、冊数を追う必要はありません。
続けるなら:シリーズ、ジャンル、著者ページ
2冊目以降を考えるとき、5ヶ月の本のtipsと7日の本に、次のことを書いています。
シリーズ化は、同じ内容を言い換えて増やすことではありません。1冊目を読んだ人が、次に困ることから考えます。新しい本ごとに、読者、悩み、読んだあとの変化、具体例が変わる必要があります。前の本との違いを一文で言えないなら、まだ分ける段階ではないかもしれません。
シリーズの本は、KDPでシリーズとして登録したほうがよいと、私は書いています。やり方は、KDPのヘルプで「シリーズ」を検索すると出てきます。手順は変わることがあるため、最新の案内を見てください。
著者ページも整えておくと安心です。空白だと、信頼されにくいからです。ジャンルは、できるだけ統一したほうが、相乗効果が出やすいと思っています。私は「AI×〇〇」で統一しています。どうしても違うジャンルを書きたくなったら、別のSNSのキャラクターを作るくらいのことをしてもよいと思います。
古い情報と、人のノウハウとの距離
この業界には、長く活躍している人が何人もいます。ただ、数年前の本は、仕組みの変更で内容が古くなっていることがあります。特にSNSの運用や検索の対策は、仕様が変わると大きく変わります。参考にするときは、いつの情報なのかを意識して、自分の頭で考えます。
また、成功した人のやり方を真似しても、同じ結果にならないことがあります。1日の本では、これを「アップルアップルではないから」と書きました。ビジネスの場面で、「リンゴとリンゴを比べる」ように、条件をそろえて比べることを指す言葉です。その人とあなたは、同じジャンルか。フォロワー数は。何冊目か。出版した時期は(AIが登場する前と後では、違う世界と考えたほうがよいです)。そこまで考えてから、真似るかどうかを決めます。この本に書いたことにも、同じことが言えます。
次の1冊のための、小さな記録
7日の本の第5章には、1冊目のあとに、次の1冊へ戻りやすくするための記録を書きました。毎日書く必要はありません。平日は気づきを一行だけメモして、週末に30分だけAIと整理する。メモには、困ったこと、試したこと、結果、今ならどうするかの四つだけを書きます。1冊目の反省も、時間がかかった工程、迷った判断、読者に聞かれたことを三つずつ残しておくと、次の本の具体例になります。
公開しているnote記事(題名と要点)
次のnote記事は、出版後のことを扱っています。本文はnoteで公開されていて、このコースには載せていません。記事キーは、https://note.com/kurokawa_aoi/n/ に続く文字です。正式な題名は取得できていないため、内容を表す呼び名で書いています。有料の記事には、題名のあとに価格を書きました。
- シリーズ化:nc8f81321286a、na1dd953533a8、n2aaacd983471
- 無料キャンペーン:n14d4dfada3b6
- アップデート:na9ccd221b769、nd52d639d4f33
- 売れなかった本の扱い:nc49933a470b2、ndc69dc890cc7
- 需要の大きさ:n021bd8bb817f
- 検索からの導線:n07fabcd2878b
- 宣伝:n1b4effe7bd97、n9036ee2e0c3a、n7592f694a72e
- 価格を動かす:n82066b22064b
- 5冊出して市場を調べる:n06040d7bcad6
- タイトルが悪いだけ:n8300d68d6ff4
- 買う瞬間の心理:n540051a2ef64
- 著者ページ:nf89f473612c0
- 文章をYouTube動画にする(有料980円):n7c61f7933753
- 低評価レビュー100件(有料500円):nc78108e042fc
- シリーズの並び替え(有料500円):nf442c491c81c
- オールスターボーナス(有料500円):nb32bd8f2d858、n8740c69c78cc
- Prime Readingへの招待(有料500円):n60e6412e1af2
発売前から、必要な人へ知らせる
公開書籍では、二週間ほど前から、制作中の知らせ、タイトル、表紙、発売日、販売開始、お礼という順で告知する例を紹介しました。私は思いついて短期間で書くことも多く、いつも二週間前からできたわけではありません。この日数が必須なのではなく、初めて知る人にも、本の中身と発売予定が伝わる流れを作る考え方です。
発売日には、誰へ何を届ける本かと、確認済みの商品ページを案内します。読まれたことを知らせる場合も、事実として確かめた内容だけを書きます。普段から気になる本を読み、感想を交わすことも、自然な読者との接点になります。
告知と、ランキングを操作する依頼を分ける
読みたい人へ本を知らせることと、順位を動かすために購入やKU利用を集中させることは分けます。読者が見やすい時刻に告知しても、「この時間に全員ダウンロードして」と依頼する必要はありません。自分が買った見返りに相手にも買ってもらう、高評価を交換する、本と無関係なカテゴリーへ入れる、といった行動は避けます。
Amazonの順位には最近と過去の利用実績が反映され、表示まで時間がかかる場合もあります。「一時間で何冊なら必ず取れる」という基準にはできません。現在の説明はKDPのランキングの公式ページで確認できます(2026年10月10日確認)。レビューの注意は、本編5-9も参照してください。
元の本には、無関係なカテゴリーを直した翌月から、ボーナスを受け取るようになった経験も書きました。ただ、時期が重なっただけで、修正が原因だったとは確定できません。肩書きやボーナスのために規則を曲げるより、内容に合う場所へ置き、長く読んでもらえる本にすることを大切にします。