このページについて
本編の5-2では、KDPに入力する検索語(キーワード)の決め方を説明しています。このページは、その考え方を深く知りたい人向けに、私が自分の本に書いた経験と、キーワードの選び方の手順をまとめたものです。
もとにしたのは、『Kindle出版 5ヶ月で月15万の印税を作った方法』の第5章です。検索順位についての話は、私が自分の本を見て感じたことで、Amazonが公式に示している仕組みではありません。そこを分けて読んでください。
読まなくても、本編は進められます。
KDPのキーワードに、公式が示していること
KDPの公式ヘルプでは、キーワードは最大7つ(キーワードまたは短いフレーズ)と案内されています。ほかの著者の名前、本と関係のない言葉、「新刊」のような時期を表す言葉、「ベストセラー」「無料」、Kindle+(旧Kindle Unlimited)やKDPセレクトなどAmazonのサービスの名前は使えません。タイトルやカテゴリーですでに伝わっている言葉と同じものを重ねることも、避けるよう案内されています(2026年10月9日確認。キーワードを利用して本を見つけやすくする(KDPヘルプ・公式)、キーワードを追加/変更するにはどうすればよいですか?(KDPヘルプ・公式))。1つの欄に入れられる文字数の上限は、ヘルプに具体的な数字が書かれていないため、画面の表示で確かめます。
ここから先は、私の経験と仮説です。
キーワードには、2つの流派があります
7つの検索語の入れ方には、大きく2つの流派があると思います。「とにかく検索ワードを詰め込む派」と、「シンプルに端的に」派です。私は後者です。
ただ、一時期、詰め込んだほうがよいというノウハウを信じて、詰め込みまくってみたことがあります。もともとはシンプルに登録していたのに、そのノウハウを見かけて、試したのです。そうしたら、検索順位はまったく上がらないどころか、あっという間に下がりました。少し考えればわかることなのに、なぜか信じてしまいました。私の本では、詰め込んだあとに順位が下がり、シンプルに戻したあとに、順位も戻りました。
これは、私が自分の本を見て感じた仮説です。検索順位は、ブラウザのシークレットモードを使い、Amazonからログアウトした状態で確認しました。
どれくらいシンプルにするか
たとえば、「note 副業」「note 始め方」くらいのシンプルさです。私たちが何かを検索するとき、そんなに長い文章では検索しません。「note 副業」「ChatGPT 使い方」のように、2〜3語で検索することがほとんどです。だから、キーワードの設定も、それに合わせるのが自然だと思います。
読者が使う言葉を、自然な順番で
タイトル、サブタイトル、KDPのキーワードのどれでも、私は、読者が実際に使いそうな言葉を、自然な順番で使うようにしています。たとえば、「なんでも使えるようになるAI」よりも、「AIを使えるようになろう」のほうが、何についての本なのか伝わりやすいです。「AIを使いこなして毎月稼ぐことができる副業」よりも、「AI副業で毎月稼ぐ方法」のほうが、ひと目で内容がつかめます。
大切なのは、「自分がつけたいタイトル」ではなく、「検索されるタイトル」をつけることです。この本を読みたい人が使いそうな検索ワードから、タイトルを考えます。ここは勘違いしないでください。
検索上位の本は、読者がどんな言葉や切り口に反応しているかを考える参考になります。ただし、上位に表示される理由には、販売実績など、タイトル以外の要因もあります。タイトルをそのまま寄せるのではなく、共通して使われている言葉を確かめて、自分の本の内容に合うものだけを使います。私は、これを「二番煎じ作戦」と呼んでいます。丸ごと真似るのではなく、売れている本から、読者が使う言葉を学ぶのです。
細かい話ですが、「ChatGPT」と「Chat GPT」のような表記のゆれを、別々のキーワードとして重ねる必要はありません。読者が自然に使う表記を確かめて、本文やタイトルの表記もそろえます。自分で実際に検索して、「ChatGPT」か「チャットGPT」か、「note」か「ノート」か、どの表記が一般的かを見ておきます。
私が使っている選び方
私は、世の中にあるキーワード検索のツールは使っていません。Amazonの検索欄に文字を入れると、読者が使いそうな言葉の候補が出てきます。その候補と、検索上位の本に使われている言葉、この2つから、タイトル、サブタイトル、KDPに登録するキーワードを考えています。たとえば「AI」と入力すると、「AI 副業」「AI 活用」「AI 入門」といった候補が出てきます。
手順にまとめると、次のとおりです。
- Amazonでメインのキーワードを入力して、検索欄に出る候補を見る
- 上位10冊のタイトルとサブタイトルを見る
- 共通して使われている言葉を確認する
- その中から、自分の本の内容に合う言葉だけを選ぶ
- 上位の本からは、読者が使う言葉を学ぶ。ニッチな言葉は、自分の本が扱う悩みから選ぶ
- タイトルやカテゴリーですでに伝えている情報は、キーワード欄で重ねない
- 読者が検索しそうなキーワードや短いフレーズを、自然な順番で、最大7つまで設定する
公式の案内は「最大7つ」です。数を埋めることより、本の内容に合う言葉を選びます。この方法なら、高額なツールを買わなくても、キーワードを決められます。
いちばん大事なのは、読者の気持ちになって考えることです。「この悩みを解決したい人は、どんな言葉で検索するだろう」と考えながら選べば、読者に見つけてもらえる可能性が高まると思います。