2-1|どんな本か伝わり、読みたくなるタイトルを考える
第1章では、読者、説明する内容、使う材料を、企画の表にまとめました。ここからは、その企画をもとに仮タイトルと目次を考えます。仮タイトルは、書く内容に合わせて後から直せる、ひとまずの題名です。
私はタイトルを考えるときも、AIに何度も案を出してもらいます。案を見て「これは違う」「この言い方なら伝わりそう」と考えるうちに、自分が書きたいこともはっきりしてきます。AIの案を比べることが、自分の考えを深めるきっかけになるんですよね。
ただ、どの案を使うかは私が決めます。読者が本当に知りたいことは何か。この本でそれを説明できるか。そこを考えながら選びます。
第1章の企画で、三つの案を頼む
第1章に続き、英語に自信がなく、初めての海外旅行を控えている人のための本を例にします。ホテルとレストランで用件を伝える方法と、相手の返事が分からないときの聞き返し方を説明する企画です。
ChatGPTかClaudeで新しい会話を開き、下の依頼文を入力欄に貼り付けます。自分の本で試すときは、「読者」「内容」「扱わない場面」を、第1章で保存した企画の表に合わせて書き換えてから送ってください。
AIへ送る依頼文
この本の仮タイトルを3案ください。 読者:英語に自信がなく、初めての海外旅行を控えている人。 内容:ホテルとレストランで基本的な用件を伝える方法と、相手の返事が分からないときの聞き返し方。 扱わない場面:空港の手続き、電車やバスでの移動、買い物。 誰に向けて、何を説明する本なのかが伝わる題名にしてください。 本文で説明する範囲を超える内容や、効果を保証する言葉は使わないでください。
題名から想像する内容と、実際に書く内容を比べる
AIから案が返ったら、題名だけを読み、どんな内容の本に見えるかを考えます。ここでは、比べ方を説明するために作った三つの題名を使います。
- 「旅先で英語を自由自在に」
- 「初めての海外旅行英語」
- 「ホテルとレストランのやさしい旅行英語」
一つ目は、旅行先で何でも話せるようになる印象があります。ホテルとレストランの基本的なやり取りに絞る今回の本では、期待に応えられません。
二つ目は、初めて旅行する人への本だと分かります。ただ、空港や買い物など、旅行中のさまざまな場面を扱う本にも見えます。
三つ目は、ホテルとレストランの場面を扱う本だと分かります。ただ、聞き返し方も載っていることまでは伝わりません。その点は、題名に添える説明で補えます。この説明が「サブタイトル」です。
たとえば、題名を「ホテルとレストランのやさしい旅行英語」、サブタイトルを「初めての海外旅行に。用件の伝え方と、分からないときの聞き返し方」にする案です。これも説明用の例で、確定した題名ではありません。
自分の案でも、「この題名を見た読者が期待することを、本文で説明できるか」と考えます。自分が気に入った言葉かどうかだけでは選びません。
合わないところを伝えて、頼み直す
案が企画に合わなければ、同じ会話で、合わない点を具体的に伝えます。たとえば、旅行全般を扱う題名になっていたら、次のように頼めます。
AIへ送る依頼文
旅行全般を扱う本に見えるので、ホテルとレストランの場面に絞った題名を3案ください。 用件を伝える方法と、分からないときの聞き返し方を説明する本です。 伝えたい内容を題名だけに入れると長くなる場合は、サブタイトルで補う案も出してください。
自分の本で頼み直すときは、最初の文全体を「[企画と合わない点]ので、[伝えたい読者や内容]が分かる題名を3案ください」に書き換えます。[ ]は自分の本に合わせて書き換え、記号も消します。次の文には、自分の本で説明する内容を書きます。最後のサブタイトルについての指定は残してください。返ってきた案を読み、直してほしい点が直ったか、大事な内容が消えていないかを確かめます。新しい案も、自分の本に合うとは限りません。
本を探す人が使う言葉も、見ておく
Amazonの検索窓にテーマを表す言葉を入力すると、その下に候補が並ぶことがあります。自分が思い付かなかった言葉があれば、タイトルを考える参考になります。
旅行の企画なら、Amazonの検索窓に「海外旅行 英語」などと入力し、候補が出るか見てみます。検索結果を開く前に、入力欄の下に出る言葉を確認します。自分の本では、入力する言葉をテーマに合わせて変えます。候補が出なければ、言葉を変えて試すか、題名の比較へ戻ります。
候補に出た言葉を、そのまま題名へ入れる必要はありません。今回なら、ホテルやレストランで英語を使いたい人へ、内容が伝わるかを優先します。
仮タイトルを選んだら、企画を保存したメモに書き加えます。書き進めて、もっと内容に合う言い方が見つかれば直せます。次の節では、読者に何から説明すればよいかを考えます。

2-2|読者が理解しやすい順番に、説明を並べる
2-1では、初めて海外旅行をする人に、ホテルとレストランでの英語のやり取りを説明する本の仮タイトルを考えました。次は、その本で何から説明するかを考えます。
私も、書きたいことから目次を考えて、説明の順番が分からなくなったことがあります。書く側は内容を知っているので、説明を飛ばしても分かるんですよね。でも、初めて読む人はそうではありません。前に読んだ説明も、ずっと覚えているとは限りません。
だから、AIへ「分かりやすい順番にして」と頼んで終わりにはしません。読者が何を先に知れば、次の説明を理解できるかを考えます。
本全体の説明を、どんな順番に並べるか
旅行の本では、ホテルとレストランのやり取りを扱います。たとえば、ホテルに着いてから食事へ出かける流れに合わせて、ホテルの説明を先に、レストランの説明を後に置く案があります。
ホテルとレストランの両方で使う聞き返し方は、共通の説明として先に置くこともできます。この場合、本全体の大きな区切りは、次の三つになります。
- 相手の話が分からないときの聞き返し方。
- ホテルで用件を伝える方法。
- レストランで注文する方法。
最初に聞き返し方を紹介し、その後にホテルとレストランの場面でどう使うかを見せる、という並べ方です。同じ説明を各場面で最初から繰り返さずに済みます。
これは一つの案です。ホテルの会話を先に見せ、必要になったところで聞き返し方を説明する並べ方もあります。旅行の本なら必ずこの順番、という決まりではありません。この読者が理解しやすい順番を考えて選びます。
TOEICの点を上げたい人への本なら、旅行先の場面を並べるより、学習や復習を進める順番から考える方法があります。同じ英語でも、読者の目的が違うと、説明を並べる手がかりも変わります。ここからは、旅行の本に戻って考えます。
一つの節では、何から説明するか
本全体の順番とは別に、一つの話の中で何から説明するかも考えます。本の大きな区切りを「章」、その中で一つの話を説明する区切りを「節」と呼びます。たとえば「レストランで注文するとき」という節では、注文した後に店員から質問され、分からなければ聞き返す、というやり取りを説明します。
この節を、次の順番で説明する案を考えてみます。
- メニューから選んだ料理を、どう伝えるか。
- 注文した後に、店員からどんな質問が返ることがあるか。
- 質問が分からなかったら、どう聞き返すか。
- 質問の意味が分かったら、どう答え、注文した料理や付け合わせが正しく伝わったかを確かめるか。
聞き返しの文だけを出すより、何を聞かれて困ったのかを先に見せると、その文を使う場面が分かります。これは説明用に作る会話で、私が実際に注文した体験としては書きません。
会話全体を最初に見せてから、一つずつ説明する方法もあります。やり取りの順に説明するか、会話全体を先に見せるかといった、見せ方の違いは後の2-4で比べます。今は、説明する内容と、その順番を考えます。
前の説明を覚えていると決めつけない
共通の聞き返し方を先に説明しても、後のホテルやレストランの場面で、読者が覚えているとは限りません。「先ほどの表現を使います」だけでは、どの言葉か分からないことがあります。
ホテルやレストランの場面でも、使う英語と意味を短く示せば、前の説明を探し直さずに読めます。詳しい解説を全部繰り返すのではなく、今のやり取りを理解するために必要なことを補います。
あなたの本でも、後の説明に出てくる「それ」「この方法」が何を指すか、そこだけ読んでも分かるかを確かめてみてください。
文章の型は、必要なところで使う
説明の順番を考える補助として、文章の型も使えます。
- PREP(プレップ):結論→理由→具体例→結論の順。「分からないときは聞き返す」という判断と、その理由を説明する場合などに使えます。
- 新PASONA(しんパソナ):読者の困りごとを示し、その気持ちへの理解を伝え、解決策と具体的な提案を説明します。その方法が向く人や場面を示し、最初の行動へつなげる型です。
型を覚えて当てはめることより、「この読者には、何を先に説明する必要があるか」を優先します。本全体を型の順番で章分けする必要もありません。
順番と、その理由を企画のメモに残す
説明する順番を考えたら、企画を保存したメモに書き加えます。旅行の例なら、次のように残せます。
本全体は、共通の聞き返し方→ホテル→レストランの順にする案。両方の場面で使う表現を先に紹介し、各場面で使い方を見せるため。
「レストランで注文するとき」は、料理を伝える→店員の質問→聞き返す→答えて確認する、という流れで説明する案。
あなたの本でも、まず本全体で説明したい内容を並べます。次に、その中から一つの話を選び、何から説明するかを書いてみてください。初めて読む人が分からなくなりそうなところがあれば、先に必要な説明を加えるか、順番を変えます。決めた順番と理由は、企画のメモに残します。次の2-3では、そのメモをAIへ渡し、章・節の目次を作ります。

2-3|目次を見て、何を書く節か確かめる
2-2では、本全体で何から説明するかと、一つの節の中の説明順を考えました。ここでは、第1章でまとめた企画と、その順番のメモをAIへ渡し、章・節の目次を作ります。
私は目次の案もAIへ頼みますが、最初の案への期待は七割くらい。見出しと内容を読み、足りない説明や同じ話の繰り返しを、何度も直してもらいます。
大事なのは、「この節では何を書くのか、想像できるか」です。中身が分からないまま本文を頼むと、自分の伝えたいことに合う文章か、判断しにくくなります。
目次と、各節で説明する内容を頼む
下の依頼文は、旅行の企画を例にしています。自分の本では、次の順に使います。
- ChatGPTかClaudeで新しい会話を開き、入力欄に下の依頼文を貼り付けます。
- 最初の五つの項目を、企画と順番のメモに合わせて書き換えます。「本文を書いてみたい節」には、特に詳しく説明したいことを書きます。まだ節名を決めていなくてもかまいません。2-2で残した、その話の説明順と理由のメモも、依頼文の末尾に貼り付けます。
- 五つの項目の下にある依頼文は残し、書き換えが済んだら送ります。
AIへ送る依頼文
読者:英語に自信がなく、初めての海外旅行を控えている人。 内容:ホテルとレストランで基本的な用件を伝える方法と、相手の返事が分からないときの聞き返し方。 扱わない場面:空港の手続き、電車やバスでの移動、買い物。 本全体の順番と理由:共通の聞き返し方→ホテル→レストラン。両方の場面で使う表現を先に紹介し、各場面で使い方を見せるため。 本文を書いてみたい節:レストランで注文するとき。 章・節の目次と、各節で説明する内容を短い箇条書きで示してください。指定した「本文を書いてみたい節」も入れてください。 扱わない場面は目次に加えないでください。
見出しだけでなく、何を説明するかも読む
AIから目次が返ったら、一節ずつ、見出しと箇条書きを読みます。以下は、確かめ方を説明するために作った例です。AIの実際の返答ではありません。
見出し:レストランで注文するとき
説明する内容:選んだ料理を伝える言い方/店員から質問される例/分からないときの聞き返し方/質問に答え、注文した内容を確かめるやり取り。
これなら、料理を選んで注文し、店員に付け合わせを聞かれ、聞き返して答える、といった会話を説明する節だと分かります。本文に使う英語表現は、準備した学習教材などで意味と使い方を確認します。説明用に作った会話例も、その表現を使う場面に合っているか確かめます。
一方、「旅先で困らない」という見出しに「安心して会話するコツ」とだけ書かれていても、どの場面で何を教えるのか分かりません。見出しが分かりやすそうでも、実際に書く内容まで想像できるかを見ます。
内容が分からない節は、具体例を頼む
見出しと箇条書きを読んでも内容が分からなければ、目次を作った会話で、その節を指定して説明を頼みます。たとえば、次のように送れます。
AIへ送る依頼文
「旅先で困らない」は、どの場面で何を説明する節か分かりません。 この節で読者に何を教えるのかを、具体例と一緒に示してください。 例は説明のために作ったものとし、私の実体験にはしないでください。
自分の目次では、カギカッコの中を、内容が分からない節名に変えます。返答を読み、何を説明する節か分かったら、見出しにもその内容を反映するよう頼みます。まだ分からなければ、「どの場面なのか分からない」など、分からない点を伝えて聞き直します。
足りない説明と、同じ説明の繰り返しを探す
各節で何を書くかが分かったら、第1章で考えた「誰に何を説明する本か」という一文と、目次を比べます。旅行の企画なら、次のように確認できます。
- 足りない説明:注文する表現はあるのに、店員の質問が分からなかったときの対応がない。聞き返す例を加えます。
- 同じ説明の繰り返し:「料理を注文する」と「食べたいものを伝える」が、どちらもメニューから選んだ料理を頼むだけの説明なら、一つにまとめる方法があります。
- 別々に必要な説明:料理を伝えることと、店員の質問を聞き返すことは、会話の中で行うことが違います。どちらも注文の場面に必要なので、片方を削らず説明します。
共通の聞き返し方を説明する章があっても、注文の場面で使う英語を短く載せ直すことは必要です。読者がその場面を理解するための繰り返しまで、消す必要はありません。
本に入れない場面が混ざっていないかを見る
分かりやすい内容でも、この本で扱う範囲とは合わないことがあります。たとえば、目次に買い物の場面が入っていたら、旅行の企画では外します。そのうえで、足りない説明を補い、重複する説明を整理するよう頼みます。
AIへ送る依頼文
この本で扱う場面は、ホテルとレストランです。 空港の手続き、電車やバスでの移動、買い物の場面は目次から外してください。 用件を伝える方法と、分からないときの聞き返し方は残してください。 足りない説明や同じ説明の繰り返しも直し、目次と各節の内容を作り直してください。 前に説明した内容でも、後の場面を理解するために必要な短い補足は残してください。
自分の本では、最初の三文を、自分が扱う場面、扱わない場面、残したい内容に変えます。残りの指示はそのまま使えます。返ってきた目次を読み、外したい内容が消えているか、必要な説明が残っているかを確かめます。
最後に、各節の内容を、手元の材料を使って説明できるか確かめます。経験や記録、確認した資料、説明用の例が足りなければ、本文を書く前にそろえます。AIが作った例を、自分が実際に経験した話として書かないようにします。
何を書くかは分かったものの、伝え方が自分の考えと違うときは、次の2-4で三つの案を比べます。「レストランで注文するとき」の同じ内容を使い、説明の仕方を考えていきます。

2-4|「何か違う」と感じたら、三つの案を比べる
2-3で、目次の各節に何を書くかは分かった。でも、説明の仕方が自分の考えと違う。どこをどう直せばよいか、まだ言葉にできない。そんなとき、私が使うのが、三案ずつ出してもらう方法です。
一案だけを見て考えるより、違う案が並んでいると、「この説明は近い」「ここは変えたい」と気づきやすくなります。その違いをAIへ伝え、また三案を比べます。やり取りするうちに、自分が何を伝えたいかもはっきりしてくるんですよね。
同じ内容を、違う見せ方で説明してもらう
ここでは、旅行の本の「レストランで注文するとき」という節を使います。注文したい料理を伝え、店員から質問され、分からなければ聞き返し、答えて注文した内容を確認する、という内容です。
目次を作ったChatGPTかClaudeの会話を開きます。下の依頼文を入力欄へ貼り付け、自分の本ではカギカッコの中を、説明の仕方を比べたい節名に変えてから送ります。
AIへ送る依頼文
「レストランで注文するとき」という節の説明を、見せ方が違う3案にしてください。 読者と説明する内容は、先ほどの目次から変えないでください。 各案で、何を先に見せ、何を後に説明するかを短く示してください。
題材まで変えて比べるのではなく、同じ内容をどう見せるかを比べます。以下は、その違いを説明するために作った案です。AIの実際の返答ではありません。
- A案:会話全体を先に見せる。 注文から聞き返し、確認までの会話を示し、その後で使う英語と意味を説明する。
- B案:やり取りの順に説明する。 料理を伝えるところから始め、店員の質問、聞き返し、回答と確認を、一つずつ説明する。
- C案:困る場面から始める。 料理は注文できたのに、店員の質問が分からず困る場面を先に示す。その後で、注文から確認までのやり取りと、使う英語を説明する。
A案なら、最初に会話の流れをつかめます。B案なら、一つずつ何を言えばよいかを追えます。C案なら、注文の言い方だけでなく、聞き返し方も知っておく理由が分かります。
旅行の本の読者は、英語に自信がなく、初めての海外旅行を控えている人です。その人が、注文してから店員の質問に答え、注文内容を確かめるまでのやり取りを理解できるか、三案を比べます。自分が好きな言葉かどうかだけで選びません。
近い部分と、加えたい部分を伝える
一つの案を丸ごと選ぶ必要はありません。たとえば、B案の順を追う説明が近く、C案の困る場面も加えたいなら、同じ会話へ次のように送れます。
AIへ送る依頼文
B案の、やり取りの順に説明する形が近いです。 C案の、店員の質問が分からず困る場面も加えてください。 この二つを組み合わせ、説明する順番が違う3案をください。 読者と、この節で説明する内容は変えないでください。
自分の本では、最初の文を、近いと感じた案とその部分に変えます。次の文は、加えたい案とその部分に変えます。「この二つを組み合わせ」以降の指示は残します。
この希望をもとに、説明の順番を変えると、次のような案が考えられます。これも、比べ方を示すための説明用の例です。
- 店員の質問が分からない場面を先に見せ、注文から確認までを順に説明する。
- 注文の流れに沿って説明し、店員から質問されるところで、質問が分からない場面と聞き返し方を詳しく見せる。
- 注文から確認までを説明し、最後に、店員の質問が分からない場合の対応をまとめる。
どれも、やり取りの流れと困る場面を扱いますが、困る場面を見せる位置が違います。最初に困りごとを知るほうが理解しやすいか、まず流れを知りたいかを考えて選びます。
選んだ案に、必要な説明が残っているかを見る
説明用の旅行企画では、2案目を使うことにします。注文の流れを順に追い、店員から質問されたところで、分からない場合の聞き返し方を詳しく説明します。困る場面と対処法を、その場で一緒に示せるためです。
新しい案を読み、料理を伝える方法、聞き返し方、質問への答え方、注文内容の確認が残っているかを確かめます。困る場面を加えた代わりに、質問に答える説明が消えていたら、その説明も残すよう頼みます。
案がどれも合わなければ、違うと感じた箇所を伝えて、別の三案を頼めます。選ぶ前から、欲しい文章を自分で全部考える必要がないところが、この方法の使いやすさです。
私は、文章や表紙の案を考えるときにも、この比べ方を使います。三案を見てから希望を伝える方が、やり直す手間を抑えやすいと感じています。
採用した目次と説明の仕方を、第3章へ渡す
目次を決めるときは、節の数や長さより、伝えたい内容がそろったかを見ます。私の本は約三万字が目安ですが、出版を始めた最初の半年ほどには、約二万字の本もありました。一万字で読者の疑問に答え切れるなら、引き延ばす理由はありません。
使う案が決まったら、第1章から使っている企画のメモを見直し、次の内容をそろえます。すでに保存した仮タイトルなどは、変更があれば更新してください。
- 仮タイトルと、付けた場合はサブタイトル。
- 採用した章・節の目次と、各節で説明する内容。
- 比べた節について、採用した説明の順番と、その理由。
- 本文を書く前に、まだ確かめたいこと。
AIの返答をコピーして保存するときも、採用しなかった案まで混ざっていないか読みます。
第3章では、この企画・目次・採用した説明の順番と、執筆に使う材料をそろえ、一節を書きます。新しい会話で始める場合は、それらをAIへ渡します。旅行の例では、引き続き「レストランで注文するとき」を使い、材料から下書きを作り、直して仕上げるところまで進めます。
