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あおいのKindle出版アカデミー
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第1章

誰の、どんな困りごとに答える本か決める

1-1|何を本に書くか、身近な経験から考える

この章では、誰の、どんな困りごとに答える本を書くかを考えます。まずは、本に書ける経験を探すところから始めましょう。

特別な経験でなくてもかまいません。仕事で後輩に教えていること、困ったときに試した方法、家事で続けている工夫も題材になります。本の中心になる題材を、ここでは「テーマ」と呼びます。

自分が試したことから探す

私が最初の本を作ったころ、ChatGPTで「ジブリ風」の画像を作ることが流行していました。「これなら需要があるかもしれない」と、その流行を本のテーマにしました。大変安直です。

当時は、自分であまり実践していないことも、調べて本にしていました。AIはそれらしい文章を作ってくれますが、自分でやっていないことは、自分の言葉になりませんでした。そうして作った本は、あまり読まれませんでした。今は、自分が経験したことからテーマを探しています。

経験を書くときは、結果だけでなく、困ったこと、どう考えて判断したか、何を変えたかも伝えます。読む人が同じ問題で困ったとき、次に何を試すかを考える手がかりになるからです。

私は、ある画像生成AIについての本を書いたとき、使い方を知らない状態から始めました。最初は意図とはまったく違う画像が出て、「使えないツールなのでは」とまで思いました。AIに送る指示の内容や順番を見直し、不要な指示を削ることで、ようやく意図どおりの画像が出ました。

この「どこで詰まり、何を変えたら解決したか」が、著者の経験から伝えられる価値です。AIは私の代わりにこの失敗を経験したわけではありません。一般的な使い方の説明に、自分が実際に試したことと判断の理由を加えることで、同じ問題に困っている人の参考になる本にできます。

質問に答えて、経験を振り返る

自分で振り返るなら、最近やったことや、人にやり方を教えたことを一つ選び、次の六つの質問を使います。答えは、普段使っているメモアプリなどに、思い出した言葉のまま書けば十分です。

慣れた作業ほど、判断の理由は意識していないものです。「何を見て、どうするか決めたか」を振り返ると、初めての人が迷いそうなところも見つけられます。経験が浮かばないときは、仕事の引き継ぎなど、人に説明した場面から探してみてください。

この六つの質問は、ACTA(Applied Cognitive Task Analysis)という、作業中の判断を聞き取る方法の考え方を参考にしています。作業の流れや経験、具体的な場面について質問し、判断の手がかりを確かめる方法です(原論文)。この教材では、経験の中にある判断や工夫を思い出すために使います。

自分では思い出しにくいときは、AIに質問してもらう

質問に答えようとしても言葉が出にくいときは、文章でやり取りできるAIサービス、ChatGPTかClaudeに質問してもらう方法もあります。どちらか一つで新しい会話を開き、文章を入力する欄に、下の依頼文を貼り付けて使います。

  1. 下の依頼文をコピーし、[今回振り返りたい経験]を「ChatGPTを使った独学英語の経験」など、自分が振り返る経験に書き換えて送ります。[ ]の記号も消します。依頼文を送るのは、最初の一度だけです。
  2. AIの質問に一問ずつ答えます。質問は回答に合わせて変わり、追加の確認も含めて最大六問で終わるよう頼んでいます。
  3. 最後に、「本で説明できそうなこと」「読者の候補」「本文を書く前に確かめたいこと」がまとめられます。

AIへ送る依頼文

コピーして使う文章
自分の経験から、Kindle本に書けることを探したいです。
今回は、[今回振り返りたい経験]を題材に考えたいです。

ACTAの考え方を参考に、私の経験を聞いてください。実際にやったこと、進めた順番、困ったこと、判断した理由、工夫や変更、初めてやる人に伝えたいことを確認したいです。

質問は全部で最大6問にしてください。追加質問や確認質問も、この6問に含めてください。

・一度に質問するのは一つだけにしてください。
・私が答えたら、その回答を踏まえて次の質問をしてください。
・すでに答えた内容は繰り返し聞かないでください。
・質問の冒頭に「質問1/6」のように番号を付けてください。
・十分な材料がそろったら、6問より前でも質問を終えてください。
・6問目への回答を受け取ったら、情報が足りなくても質問を終了してください。
・答えていない出来事や結果は作らず、覚えていないことは不明のまま残してください。

質問を終えたら、私が話した内容だけから、次の三つをまとめてください。

1. 本で説明できそうなこと
2. その説明が役立ちそうな読者の候補
3. 本文を書く前に確かめたいこと

本のテーマと読者は候補として提案し、私の代わりに確定しないでください。まとめの最後に新たな質問を付けず、そこで終了してください。

まず、最初の質問を一つしてください。

短い答えでもかまいません。覚えていないことは「覚えていない」と伝えます。話した言葉を文字にする音声入力を使う場合は、送る前に誤変換を直してください。

質問がまとめて出たら「質問は一つずつにしてください」、終わらなければ「ここで質問を終えて、まとめてください」と伝えます。最後のまとめに自分が話していない出来事があれば、取り除くよう伝えてください。出てきたテーマや読者は、この段階では候補として残します。テーマは1-2、読者は1-3で選んでいきます。

私の実演:英語を独学した経験を振り返る

動画では、私がChatGPTを使った独学英語の経験を振り返っています。依頼文の[今回振り返りたい経験]を書き換えて送り、質問に答える流れを、約三分四十七秒の音声解説付きで紹介します。

実演動画

質問に答えるうちに、問題の形式を変えて作ってもらったことや、間違えた問題だけを繰り返し出してもらったことを思い出しました。「英語を勉強した」という話から、本で説明できそうな具体的な使い方が見えてきます。

まとめには、「苦手な問題を繰り返し練習する使い方」と「音声入力で気軽に英語を試す方法」がテーマの候補として出ました。このあとは、この経験をもとにした説明用の企画例を使います。実演で話した使い方を本の手順にするには、送る依頼文や操作の順番を、本文を書く前にもう一度試して確かめます。

これから試すことも、記録を残す

今は経験が思いつかなくても、これから何かを試し、その経験を本にできます。試した順番、迷ったこと、決めた理由、直したことを記録しておくと、試したあとに、この節の六つの質問やAIへの依頼文を使って振り返れます。まだ試していない手順や結果を、実際にやったこととして書かないようにします。

自分が経験したことから、本のテーマを探してみる。

自分が試した経験を、困ったことや判断の理由まで振り返ると、本に書ける材料が見つかる。

1-2|最初の一冊のテーマと、本の書き方を決める

経験を振り返って出てきた候補から、テーマを一つ選び、一冊で書く範囲を決めます。さらに、体験を順番にたどって書くか、方法を整理して説明するかを選びます。このあと考える読者や伝える内容も含めた本の全体像を、ここでは「企画」と呼びます。

説明できることと、書きたいことから選ぶ

まずは、具体的に説明できる経験があるかを見ます。自分で振り返った答えや、AIのまとめの「本で説明できそうなこと」から、手順や判断の理由まで話せた候補を選びます。候補が一つなら、それを仮のテーマにして考えられます。

これから試すことを選ぶなら、自分が使える時間で実践できるかも考えます。試す前に、あとで本の説明に使えるよう、何を記録するかを決めておきます。手順、途中のやり取り、迷ったことなどを残します。

説明できる候補が複数あって迷うときは、「自分が書きたいと思えるか」も見てみます。納得できないまま書き始めると、私の場合は筆の進みが遅くなるからです。

私も、次の本のテーマは毎回悩みます。AIに相談しながら、「似た本がある中で、自分があえて書く意味は何か」と問いを重ね、自分が納得できる理由を探しています。

英語の実演で出てきた二つの候補のうち、この講座の例では「苦手な問題を繰り返し練習する使い方」を仮に選びます。問題の形式を変えたことや、間違えた問題を繰り返したことまで、経験として話せていたためです。選ばなかった「音声入力で気軽に英語を試す方法」は、別の本の候補として残せます。

一冊で扱う範囲を絞る

「ChatGPTで英語を勉強する」だけでは、単語、文法、読解、会話と話が広がります。範囲を広げすぎると、説明が浅くなったり、経験していない部分を調べた知識で埋めたりしがちです。自分が詳しく説明できる部分に絞ります。

英語の例では、「ChatGPTで苦手な英語の問題を作ってもらい、間違えた問題をもう一度出してもらう頼み方」に絞ります。間違えた問題をもう一度出してもらうことを、このあと「再出題」と呼びます。

扱わないことまで決めると、書いている途中で話が広がったときに、どこまで入れるか判断できます。それでも広いなら、いちばん説明したい手順を選び、その前後に必要な内容までにしてみてください。

体験をたどるか、方法を説明するか

この教材では、経験を本にまとめる書き方を、次の二つに分けて考えます。

私の本では、『GPT-6 Astraで本気のアクションゲームを作ってみた!』は、ゲームを作り、不具合に困り、直していった経過を伝える実践記型です。『ChatGPT WorkでAI副業を自動化してみた』は、副業でAIへ任せている作業や、私が確認していることを、作業の種類ごとに整理して説明する知識整理型です。

選ぶときは、手元の経験や記録と、伝えたいことを見ます。試した経過を追ってほしいなら実践記型、方法を使えるようになってほしいなら知識整理型が合います。両方が混ざってもかまいません。どちらを中心にするかを仮に決め、書いてみて合わなければ見直せます。

英語の例では、繰り返し練習するための頼み方を順番に説明したいので、知識整理型を選びます。

試した経過を伝えるか、使える手順を伝えるかで、本のまとめ方を選べる。

1-3|読んでほしい人と、その人の困りごとを決める

テーマと書く範囲が決まったら、誰に読んでほしいかを考えます。同じテーマでも、読む人が困っていることによって、必要な説明が変わるからです。

どの場面で、何に困っている人か

「英語を勉強している人」だけでは、何を書けばよいかは決まりません。ChatGPTで苦手な問題を練習したいけれど頼み方が分からない人と、英会話を練習したいけれど何を話せばよいか分からない人では、知りたいことが違います。前者には問題の頼み方、後者には会話の進め方が必要です。

年齢や職業に加えて、「何をしようとして、どこで止まっている人か」を考えます。たとえば、三十代の英語学習者というだけでは、問題の頼み方と会話の進め方のどちらを説明すればよいかは分かりません。

読者を絞ると、読んでくれる人が減るのでは、と心配になるかもしれません。ただ、誰にでも向けた本にしようとすると、一人ひとりの困りごとには詳しく答えにくくなります。困っている場面をはっきりさせると、その人に必要な説明を考えられます。

過去の自分や、相談してくれた人を手がかりにする

私は、年齢や仕事を細かく決めた架空の読者を思い浮かべるのが、あまり得意ではありません。代わりに、過去の自分がどこで困っていたかを思い出します。そのとき、何を教えてほしかったかを考えると、必要だった説明が見えてきます。

身近で同じことに困っていた人や、実際に相談してくれた人も手がかりになります。何を聞かれたか、どの場面で手が止まっていたかを思い出してみてください。

AIに経験を聞いてもらった場合は、まとめに出た読者の候補も参考にできます。ただし、その候補の人が何に困っているのかを具体的に考え、自分の経験から答えられるかを確かめます。

困りごとがいくつも浮かんだら

複数の困りごとが浮かぶときは、選んだテーマの中で、具体的に答えられるものを選びます。たとえば、問題の形式を変えたり、間違えた問題を繰り返したりした経験を使うなら、問題の頼み方を知りたい人への説明を考えられます。

これから試すことを本にする場合は、その実践で確かめたい困りごとを仮に選びます。試してみて、その人の困りごとに答えられないと分かったら、読者やテーマを見直します。困りごとが浮かばなければ、振り返った経験の中で、当時の自分が何を知りたかったかを考えてみてください。

英語の例では、読者と困りごとを次のように決めます。

読んでほしい人:苦手な英語の問題を繰り返し練習したくて、ChatGPTを初めて使う人。

困りごと:苦手なところを練習したいが、問題を作ってもらう頼み方や、間違えた問題をもう一度出してもらう頼み方が分からない。

年齢や職業だけでなく、どの場面で何に困っている読者かを考える。

1-4|似た本を確認し、自分の本に入れる内容を考える

読んでほしい人と困りごとが決まったら、同じような困りごとを扱う本を読んでみます。既存の本が何をどこまで説明しているかを知り、自分の経験や解釈で、どこを詳しく伝えられるかを考えるためです。

紹介文や目次で、近い本を探す

Amazon.co.jpで、「ChatGPT 英語学習 本」のように、テーマを表す言葉と「本」を組み合わせて検索します。見つからなければ言葉を減らし、多すぎれば「ChatGPT TOEIC 問題 本」のように、困りごとを表す言葉を加えます。

近い本が見つかったら、本ごとの販売ページで、題名と紹介文を読みます。見られる場合は、目次や試し読みも確認します。試し読みは、本の一部を購入前に読める機能です。「どんな人に、どんな困りごとについて説明する本か」を見て、テーマと読者が近い本を選びます。

本文を読んで、説明の詳しさを確かめる

紹介文や目次だけでは、説明がどれくらい詳しく、分かりやすいかまでは分かりません。近いテーマの本を二、三冊読み、次の点を見ます。

読む本は、Kindle+(キンドルプラス。旧Kindle Unlimited)の対象から選ぶ方法もあります。Kindle+は、月額料金で対象のKindle本を読めるAmazonの読み放題サービスです。利用していなければ、手元にある本など、読めるものから始めてかまいません。

本文を読める本が見つからない場合は、紹介文や目次で分かった範囲で、自分の本に入れる説明を仮に考えます。あとでその本の本文を読めたら、説明の詳しさや分かりやすさも確認し、自分の本に何を入れるかを見直します。

自分の経験から、詳しく説明できるところを選ぶ

読んで分かったことと、自分が実際に試したことは分けて考えます。ほかの本の説明を、自分が経験したかのように書かないためです。

たとえば英語の企画で、似た本を読んでも、間違えた問題だけを再出題してもらう頼み方が分からなかったとします。あなたが実際にChatGPTに頼んで再出題してもらった経験があり、そのやり取りを確かめられるなら、頼み方を詳しく書けます。

本の説明をまねるのではなく、「読み終えても知りたかったこと」と「自分の経験で説明できること」を照らし合わせます。似た本が多くても、自分が試した手順や判断の理由を、より詳しく説明できる部分を探してみましょう。

英語の例では、間違えた問題だけを再出題してもらう頼み方を、特に詳しく説明する方針にします。実際にどの依頼文を送り、どう返ってきたかを確かめてから、本文に入れます。

これから試すことを本にする場合も、似た本を参考に、確かめたいことを考えます。試したあとに、自分の経験から説明できる内容に見直します。

似たテーマの本を読み、自分の経験をもとに伝えられることを考える。

似た本の説明と自分の経験を比べ、自分が詳しく説明できる内容を選ぶ。

1-5|この本を読むと何が分かるのかを一文にする

誰に、何を説明する本かを、一文にまとめます。読者の困りごとと本で説明する内容をつないだ一文を、この講座では「本の約束」と呼びます。

読者と説明する内容をつなぐ

「英語学習の本」だけでは、単語の覚え方なのか、会話の練習なのか分かりません。次の型に、読んでほしい人と、本に入れる説明を当てはめます。

[読んでほしい人]に、[説明する内容]を伝える本。

英語の例では、こうなります。

ChatGPTを初めて使う人に、苦手な英語の問題を作ってもらう頼み方と、間違えた問題をもう一度出してもらう頼み方を伝える本。

頼み方が分からない、という読者の困りごとにも答えています。

一文にできないときは、読者か説明する内容が、まだぼんやりしていないか見直します。長くなりすぎるなら、中心になる説明を残します。細かい内容は、第2章で目次を作るときに分けて入れられます。

まとめにくいときは、AIに案を出してもらう

自分で一文にしにくい場合は、ChatGPTかClaudeに、下の依頼文を送ります。[ ]の部分には、1-2で決めた書く範囲と書かないこと、1-3で考えた読者と困りごと、1-4で考えた説明する内容を入れます。「説明に使える経験や記録」には、1-1で振り返った経験や、これから試す予定を書いてください。書き換えたら、[ ]の記号も消します。経験を振り返った会話の続きでも、新しい会話でも使えます。

AIへ送る依頼文

コピーして使う文章
本で伝える内容を一文にまとめたいです。
今回扱うこと:[書く範囲]
今回は扱わないこと:[書かないこと]
読んでほしい人と困りごと:[誰が、どこで困っているか]
本で説明する内容:[伝えたい手順や考え方]
説明に使える経験や記録:[自分が試したことや、残してある記録。これから試す場合は、その予定]

誰に何を伝える本かが分かる、簡潔な一文を三案ください。
今回は扱わないこと、伝えていない体験や結果、まだ試していないことの成果は加えないでください。

三案から選ぶときは、読者の困りごとに答えているか、今回扱う範囲を超えていないかを確かめます。読みやすくても、自分が説明するつもりのない内容が加わっていたら使いません。

本文で説明できる内容を約束する

たとえば、問題の頼み方を書くつもりなのに、AIが「TOEICの点数が必ず上がる本」と提案したら、そのまま使うと、確かめていない効果まで約束してしまいます。「点数が上がるという約束は取り除き、問題の作成と再出題の頼み方を伝える一文にしてください」と、違う点を伝えて直してもらいます。自分で書き直してもかまいません。

自分が確かめた結果であっても、読む人全員に同じ効果が出るとは限りません。タイトルや表紙に書く約束も、本文で説明できる内容にそろえます。本の約束は、タイトルや目次を考えるとき、書いている内容がそれていないかを見直すときに使います。

誰に、何を説明する本なのかを、一文で伝える。

1-6|ここまで決めたことが、かみ合っているか見直す

テーマや読者、説明する内容を並べて、食い違いがないかを見直します。一つずつ考えたときには気づかなかったずれや、説明に使う記録の不足を、目次を作る前に確かめるためです。

本の企画を一つの表にまとめる

英語の例で決めてきたことを表にまとめます。「今回扱うこと」には、この一冊で書く範囲を入れます。「説明する内容」には、その範囲の中で書く具体的な手順や、特に詳しく伝える部分を入れます。

項目 内容
テーマ ChatGPTで苦手な英語の問題を作ってもらい、間違えた問題を再出題してもらう頼み方
本の書き方 知識整理型
読んでほしい人 苦手な英語の問題を繰り返し練習したくて、ChatGPTを初めて使う人
困りごと 苦手なところを練習したいが、ChatGPTに問題を作ってもらう頼み方や、間違えた問題をもう一度出してもらう頼み方が分からない
今回扱うこと 英語の問題を作ってもらう頼み方と、間違えた問題を再出題してもらう頼み方
今回は扱わないこと 英会話全般、TOEIC全体の学習計画、英文法など英語そのものの解説
説明する内容 練習したい内容と苦手なところの伝え方、問題の形式の指定、再出題の頼み方。特に、間違えた問題だけを再出題してもらうやり取りを詳しく説明する
説明に使える経験や記録 問題の形式を変えて作ってもらった経験、間違えた問題だけを正解するまで繰り返し出してもらった経験、ワークシートなどで管理して点数をつけた経験、苦手な単語や長文があったこと、TOEICの公式教材と使い分けたこと。依頼文とやり取り、操作の順番、記録の方法は、本文を書く前に確かめる
本の約束 ChatGPTを初めて使う人に、苦手な英語の問題を作ってもらう頼み方と、間違えた問題をもう一度出してもらう頼み方を伝える本

ここまで考えた企画を表にまとめたものを、この教材では「本の計画」と呼びます。試した体験を順番にたどって書く実践記型でも、表の項目は同じです。「説明する内容」には本で伝える出来事や工夫を、「説明に使える経験や記録」には、その体験について残したメモやAIとのやり取りなどを書きます。自分の本の計画は、メモアプリなどの一か所にまとめておくと、後の章でも見直せます。

三つの点を照らし合わせる

  1. **読者の困りごとに、説明する内容と本の約束が答えているか。**ずれていたら、読者と困りごとは1-3、入れる説明は1-4、本の約束は1-5で見直します。
  2. **説明に使える経験や記録があるか。**足りない部分は、実際に試して確かめられるかを考えます。説明できる範囲に絞り直すなら、経験を振り返る1-1やテーマを選ぶ1-2に戻ります。
  3. **今回扱う範囲に収まっているか。**話が広がっていたら、1-2で扱うことと扱わないことを見直します。

たとえば、頼み方を知りたい読者に、練習した問題数や点数の変化だけを書いても、困りごとには答えられません。実際の依頼文ややり取りを説明する必要があります。英語の計画では、この記録を本文を書く前に確かめることにしています。確かめられない部分は、説明する内容から外すか、扱う範囲を見直します。

一つ変えたら、関係する項目も見直す

書きながら、テーマや読者を変えたくなることもあります。そのときは、本の約束、説明する内容、使う経験や記録も、新しいテーマや読者に合うかを見直します。「本の計画」を一か所で更新すれば、古い内容と新しい内容が混ざらずに済みます。

第2章では、この本の計画をAIに伝え、仮のタイトルと目次を作る方法を説明します。

読者の困りごと、説明できる経験、本に書く内容がかみ合っているかを確かめる。

理解した内容を振り返る